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日中のあたたかな春の陽ざしに心はずむこの頃ですが、梅雨の頃になると一気に気温もあがることでしょう。昨年も梅雨明けからは厳しい猛暑の連続でした。
学校体育館は、通常授業の他クラブ活動、そして災害時には避難場所としても活用される場所です。それゆえ熱中症事故等の防止のため、夏の暑さ対策は喫緊の課題でもあります。暑さ対策の一つとして、今年度は各小・中学校にスポットバズーカの設置を予定しています。
上の写真がスポットバズーカです。
スポットバズーカとは、強力スポットエアコン、クーラーの製品の一つです。室内の熱い空気を室内機に取り込み、その熱い空気を室外機を通じて冷たい空気に変えた後、室内機のファンでその冷たい空気を扇風機の要領で冷たい風として室内に直線状に吹き出すものです。
教職員や児童生徒等、人が活動する空間に絞って冷風を送るものであるため、天井部等を冷やす必要がない分、電気代の削減にも繋がります。
4月早々から工事に着手し、7月中には工事完了予定です。(小中学校全校に4台ずつ、四隅に設置)
第二小学校での工事の様子を見学させていただきました。
体育館の配管のための穴をあける作業。なんと10分程度できれいな円の穴が……!感心しました。
子どもたちのいない時を選んで作業をしてくださっています。
「これで夏の暑さを気にせず体育ができます。暑くても体育の授業を中止しなくてもよくなるのが嬉しいですね。熱中症対策にもなります。」と校長先生。
この日は午前中入学式。校長先生は、初々しい1年生の様子を楽しそうに話しておられました。
夏の陽ざしの厳しい時も、子どもたちが屋内で思う存分身体を動かしている様が思い浮かんだのかもしれませんね。
(中村 りか)
~スポットバズーカ整備担当よりメッセージ~
近年、7月から9月にかけて猛暑日となる日が多くなってきたことに伴い、体育館で授業や部活動を行えない日が増え、活動に一部支障が出ています。また、授業などが行えたとしても、とても暑い中での活動となるため、児童・生徒が熱中症を引き起こすおそれも高まっています。
このような事情から、夏場でも快適な環境のもと、児童・生徒の健康を守りながら安全・安心に授業などの活動をしてもらえるよう、全ての小・中学校の体育館に空調設備を設置することとしました。
今後、令和4年7月までに整備を終え、児童・生徒の皆さんの安全を第一に工事を進めていくよう頑張ってまいります。