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この季節に、目にすると嬉しくなるものがあります。また会えたね、というような。
例えばツバメの巣。そして春に咲き始める道ばたの小さな花々。ヒメオドリコソウ、カラスノエンドウ、ハルジオン、カタバミ、ヒメジョオン……。
先日、散歩中の保育園児たちに出会った時、こんな会話が聞こえてきました。
「あっ雑草の花や。」
「雑草ちゃうで!ヒメオドリコソウやで!」 と教えてあげる子ども。ナズナの小さな白い三角の実を弾きながら。
確かに薄紫のチュチュをまとった可憐な踊り子のようにも見える。名前を知ることで見え方も違ってきて、世界が広がることもありますね。
下の写真は第四小学校の登校風景です。
他の小学校同様、多くの方々が子どもたちをしっかりサポートしてくださっています。
「四小の子どもたちは、挨拶がしっかりできますね。気持ちがいいです。」と川口直樹校長先生。
確かにあちこちから「おはようございます」の大きな声が聞こえてきました。
校長先生も子どもたち一人ひとりとしっかり目を合わせながら、声をかけておられました。
(写真撮影の時だけマスクを外しました)
冒頭にあげた「ツバメの巣」。親鳥が運んでくる餌を、口をあけて待つひな鳥の姿が並ぶのが楽しみですし、生命力溢れるその姿に子どもたちの姿が重なります。
一年生ももうすっかり第四小学校の一員。給食開始から約2週間たちましたが、給食のルールにも慣れ、給食当番も様になってきたそうです。
4年生の教室では、国語科文学教材「白いぼうし」(あまんきみこ作)の授業で担任が子どもたちに問いかけていました。
「なぜ白いぼうしなんだろう。赤白ぼうとか他の色でもいいんじゃない?」
色彩語に着目すること、なぜ作品にそのタイトルがついたのか、また自分ならどんなタイトルをつけるか考えること、それらは文学作品を読む方法でもあります。正解のない問に向き合う中で自然に対話が生まれ、作品の読みも深まります。
対話を重ねる中で自らの考えを持ち、表現できる力が培われるよう授業デザインを研究してきた第四小学校。
今年度も言語活動の充実を意識して、国語科を中心に授業づくりに取り組みます。
(中村りか)