本文
第三小学校で1年生の授業を参観する機会がありました。
学校に到着し、まず目に入ってきたのは、うららかな春の陽ざしのもと校庭を元気いっぱい走りまわる子どもたちの姿。
黄帽をかぶっているのは1年生ですね。楽し気に池の鯉をのぞき込んでいます。
校舎内も教室の至る所に、1年生を歓迎する掲示物が飾られていました。
今日の国語科の授業の目標は、ひらがなの「い」と仲良くなること。
先生は黒板に「い」を書いた後、「教室の中で、いのつく言葉を探してみましょう。」
子どもたちは「い」のつく言葉を求め、喜々として教室中を探索していました。
見つけたものは実物を見せながら発表。
「サイコロ」「台」「すいとう」「車いす」「色えんぴつ」……
自分で見つけたものを提示しながらの発表は、どこか誇らしげでもありました。
実に多くの言葉を集めて、友だち皆と共有した子どもたち。「い」という文字を身近なものとして受け止められたのではないでしょうか。
また、自分や生活と関連させての活動は、就学前の保育・教育から繋がっているように思いました。
後半は、ワークシートで「い」の字を書く練習です。
一画一画、丁寧に書こうと無心にワークシートに向かう子どもたちの姿、愛らしく素敵でした。
「書く」という表現手段を身につけて、また世界が広がることでしょう。
就学前の幼児期は、遊びをはじめ総合的な活動の中で多くを学んでいます。
子どもたち自身が、入学を境に切り替わるわけではありません。
幼児期の「遊びが学び」にならい、特に入学直後は、緩やかな時間と総合的な活動の中で学ぶ環境設定が必要であると考えます。
「みづまろキッズプラン」では、今年度、その理念を具体的な形にするべく保・幼・小と連携し協働してカリキュラムを創る予定です。
(中村りか)