本文
5月18日(水曜日)、16時より第1回島本人研専門部の研修会が開催されました。
本研修会は、島本町人権教育研究協議会が主催しており、今年度より発足したものです。
「部落問題学習」「子どもの育ちと進路保障」「ともに学びともに育つ教育」「ジェンダー教育」の4つの専門部にわかれ、様々な世代の教職員がともに考え、ともに実践を創造していくことに重点を置き研究を進めていきます。
第1回の研修会では、町内50名あまりの教職員が各専門部にわかれ、他市より来町いただいた講師にご講演いただくとともに人権課題について意見や考えを交換しました。(今年度全4回の研修会が予定されています)
自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、情報を選択する力を身につけることは、教科教育のみならず人権教育においても必要です。
参加者の感想より
*「おかしさに気づく」・・・これはジェンダーだけではなく、どの人権課題についてもキーワードであると思いました。
*特に印象に残ったのは「普通は」「当たり前」という言葉についてです。私も普段無意識のうちに使っていると反省。
*「排除の怖さ」という言葉が印象に残りました。多様性を認める社会になってきつつあるけれど、やはり人との違いを認めることは難しいし、時に勇気も必要だと思います。
本研修会を重ねることが持続可能な人権教育の創造、及び「島本の子どもたちの学びや育ち」に還元されることと思います。
今後、各部研修会の様子や具体的な内容も紹介してまいります。
(中村りか)
~島本町人権教育研究協議会会長よりメッセージ~
今回の研修会では、すべてのテーマにおいて共通する大切な観点がありました。
「この者だけの問題ではなく、周囲が仲間として理解し受け入れる」ということです。制度的なものがいくら整っても、周りがそれを理解し、認めなければ本物ではありません。周りの意識を変えていくこと、自分事として捉え当事者意識を持つことが大切であり、これは集団づくり、ひいては授業づくりにも繋がります。
今年度より発足した専門部の活動が、これからの島本の人権教育を支える活動となることを願っています。子どもたちに差別を見抜く力をつけていくとともに、最前線で子どもたちと向き合う先生方が人権感覚豊かに学びを深められるよう、エンパワーメントしていければと思います。