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歴史文化資料館では「遷幸~隠岐のごとばんさん~」と題して展示会が開催されています。(5月25日~7月18日)
(ちなみに「ごとばんさん」とは「後鳥羽上皇のこと)
資料館を訪れると、マスクをしたみづまろくんがお出迎え。
歴史文化資料館長が、展示物を説明しながら一緒にまわってくださいました。
昨年は、後鳥羽上皇が隠岐に遷られてから800年。
上皇が20年近くを過ごした海士(あま)町や、上皇が伝えたであろう文化に親しむ方々の写真や資料等が展示されていました。
武芸にも和歌にも長けた多才な方だったようですね。
上皇の「御手印」も飾られていました。
正式名称は「後鳥羽天皇宸翰御手印置文」。
ちなみに宸翰(しんかん)とは、天皇の直筆の文書のことだそうです。
朱色の手形の上に、つい自分の手を重ねてみたくなります。
そういう人たちのために、隣にもう1枚レプリカが用意されていました。
手を合わせてみると……、大きい!!
指の長い方だったんですね。大柄な方だったのかなと想像も膨らみます。
親しみを込めて、土地の人たちから「ごとばんさん」と呼ばれていた上皇。
その人となりや隠岐での暮らしに思いを馳せながら、当時の歴史も学ばせていただきました。
(中村りか)
~歴史文化資料館長よりメッセージ~
展示に際し・・・
いつも歴史文化資料館にご来館いただきありがとうございます。
今回の展示では、令和3年度に島根県隠岐郡海士(あま)町で、後鳥羽天皇(上皇)にちなんで行われた事業を「遷幸 隠岐のごとばんさん」と題して紹介しています。
令和2年、海士町では「承久3年(1221)から令和3年(2021) 800年・・・そして未来へ」をスローガンに「後鳥羽院顕彰事業実行委員会」が立ち上げられ、様々な事業が計画されました。これは承久の変後、後鳥羽上皇が海士町に遷られ、800年が経った年を記念して展開されたものです。
海士町には、後鳥羽上皇に由緒を持つたくさんの伝承と文化が今日に伝えられ、後鳥羽上皇のことを親しみをこめて「ごとばんさん」と呼んでいます。
この展示を通して、海士町の豊かな自然とともに、今後も未来に伝えられる文化の一端をみなさんに伝えることができれば幸いです。