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第一小学校で行われた校内研修の様子を拝見する機会がありました。(7/27実施)
研修テーマは「カリキュム・マネジメント」
講師招聘の研修ではなく、職員自ら企画・運営したワークショップ型研修でした。
「カリキュラム・マネジメントの推進」は、学習指導要領においても基本方針として打ち出されています。
本研修は「各学校が、学校の教育目標をよりよく達成するために、組織としてカリキュラムを創り、動かし、変えていく継続的かつ発展的な課題解決の営み」を具現化するために、教職員全員で学校のカリキュラムを考えようとするものでした。
担当学年を中心に小グループをつくり、国語科の単元を柱にして討議が進められていました。
会場の前には、ホワイトボードに学校教育目標を掲示。
それによってカリキュラムづくりの際、学校教育目標や目ざす子ども像とリンクさせることが意識されますね。
何を拠り所に「学び」を創るのか、「カリキュラム・マネジメント」は教職員(大人)の「学び」についての捉え方を見直し、子どもたちのどのような力を育てるべきなのか、学校目標や学力とは何かを根本的に考えさせてくれるものです。
教職員が全教科の教科書を持ち寄り、国語科の単元と関連させられそうな内容やアイデアを出し合っていました。
各教科の年間計画表や人権総合学習の年間計画表とも照らし合わせ、人権教育も視野にいれながら教科教育とも関連させつつ。
説明文「世界にほこる和紙」(4年)を柱にすえて考案中のグループからは、以下のような声が聞こえてきました。
「実際に自分たちでも紙漉きして和紙をつくってみたら」
「できた和紙で、お世話になった地域の人に手紙書いたらええんちゃう」
「地域の人にも関わってもらったらええなあ」
「伝統工芸ともつなげられるなあ」
誰かの発言に対して返される「ああ、その視点、自分にはなかったわ」「それ、ナイスアイデアやなあ」等々の言葉。
その和気あいあいとした言葉のやり取りも心地よいものでした。
研修中、校長、教頭、首席の先生方が各グループに細やかに助言されている姿、そして何より先生方がとても研修を楽しんでおられる姿が印象的でした。
「協働的な学びの中で考えを深める」というのは、子どもも大人も同じなのかもしれませんね。
町内全ての学校で、教科横断的な学習、そして地域連携に取り組まれていることでしょう。
「カリキュラム・マネジメント」を意識することで、それらが価値づけられ、意味づけられ、そしてさらに発展することができると思います。
本研修で生まれた数々のアイデア・・・。実現化したら、ぜひ拝見したいです。
(中村りか)