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「令和4年度 第5回みづまろキッズプラン策定委員会」(8/26)において報告された、第一幼稚園の実践を紹介します。今年度、年間を通じて「かがく遊び」を実施するにあたり、職員と次のようなことを話し合いました。
「楽しみながら取り組めるようにするためには、どのように遊べばよいか」「どのように記録をとろうか」
重点に置いたことは、結果よりも「楽しむこと」。
子どもたちに磁石(ジップの袋に入れて)を一人に一つ渡し、「遊んでいいよ」の声かけでスタート。
いろんなところに磁石をくっつけて遊んだ年少クラス。
しばらく遊んだ後、互いの遊びや感想を交流しました。
就学前(年少クラス)から、友だちと思いや考えのやりとりができるんですね。
交流の後は、新たに「クリップ」や「モール」等を使えるように準備して遊びを再開。
最後に、「砂鉄」を少量デザートカップに入れて配りました。
子どもたちは、思い思いに砂鉄の動きを楽しんでいました。
年少児と年長児に遊びの違いが見られたことも興味深い。
年少児は「くっつく」「くっつかない」という観点からの遊びが中心ですが、年長児はそれに加えて「離れていても磁石は動く」「磁石についたものは磁石になる」「極同士は引き合ったり退け合ったりする」等の特性でも遊んでいました。
「職員が共に新しいチャレンジに取り組もうとする姿勢が素晴らしい」と講師の先生にも評価していただきました。
第一幼稚園は、今回の磁石遊びに限らず遊んだことを記録し年間カリキュラムに取り入れていきます。
「カリキュラムにあるからしなければならない」ではなく、子どもの実態に合わせて必要な遊びの素材を準備し、子どもとともに大人も楽しみながら取り組んでいきたいと園長先生が語っておられました。
(中村りか)