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第一幼稚園の園庭の一隅にビオトープのコーナーがあります。
子どもたちが、苔や水草や石を入れて作成中。その箱の中には、子どもたちの世界観やストーリーが詰まっているようです。
水のある風景っていいですね。友だちとケンカした時、何だか気持ちが高ぶって自分でももてあます時、ビオトープのコーナーに来ると落ち着く子どもたちもいるようです。
もうすぐ、この中にメダカも放すとか。子どもたちに、「これ、何ていうの?」と尋ねると「ビオトープ」ではなく「メダカのお家!」という答えが返ってきました。
(中村 りか)
~第一幼稚園長よりメッセージ~
たくさん自然とかかわって大きくなってね
幼稚園の中にはたくさんの自然があります。職員室の裏側にはツバメの巣があり、7羽のヒナが育っています。毎日子ども達が観察しています。
総合遊具のある園庭の片隅にはさくらんぼの木があり、みんなで収穫して持ち帰りました。(酸っぱくなかったかなぁ……)
そして、各クラスにはメダカの水槽やザリガニ、図書室前にはメダカの水槽、カブトムシの幼虫などいろいろな生き物を飼育しています。
少し気持ちが落ち込んだ時、なんだか悲しい気持ちの時など、生き物を観察していると笑顔になれる。みんながホッとできる場所があると癒されます。
年長組は水無瀬川に遊びにいく機会があります。ただ遊ぶだけでなく、水辺の生き物に興味や親しみが持てるようになってほしいなと願いを込めて、各クラスにトロ舟(コンクリートをこねる箱)のミニビオトープを用意しました。これから、どんどん増えるメダカやおたまじゃくし、ヤゴを飼育できたらいいなぁと思っています。どんなビオトープができていくのか、始まったばかりですが今からワクワクしています。
ビオトープだけでなく、プランターや花壇に野菜を植えて、水やりや観察をして収穫します。子ども達がいろいろな気づきや発見ができるようにと考えています。その中で、昆虫博士、野菜博士など、いろいろなことをくわしく知って、みんなに教えてくれる博士が出てくるとうれしいなあと思っています。
第一幼稚園長 堀井 千香