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教育長ブログ ~歴史文化資料館「みちしるべ展」にて~

ページID:001775 更新日:2021年12月16日更新 印刷ページ表示

 町立歴史文化資料館では「みちしるべ 石に刻まれた歴史 2」展(10月13日~12月12日)を開催しています。
 現在のように交通手段が発達していない時代、人は自分の足で目的地まで行かなければなりませんでした。「みちしるべ」は、人が迷わず目的地に辿りつくために大きな役割を果たしていました。

みちしるべの画像1みちしるべの画像2
 「みちしるべ」は目的地への方角を示すだけではなく、建てられた時期や建てた人、村の名前等も刻まれています。また、道案内の目的だけではなく、地名や社寺を示すもの、地蔵と兼ねたもの等様々な目的で建てられました。
 柳谷観音への「みちしるべ」の裏にも、寄進された人たちの名前が刻まれていました。同じ目的を持った仲間でお金を出し合って作られていたんですね。

みちしるべの画像3みちしるべの画像4
 資料館には、実物さながらの「みちしるべ」が設置されています。これらは、資料館職員が作成したものです。町内の「みちしるべ」に濡れた和紙をあて、石に刻まれた文字が表れるように墨をたたいていきます。乾いた後はがして土台に貼り付けるのですが、夏の暑い時期の作業、なかなか大変だったようです。

みちしるべの画像5みちしるべの画像6
 資料館に入ると、「れき」「ぶん太」「かん太」たちキャラクターが出迎えてくれます。(「れきししりょうかん」から名付けられたんですね)

 資料館では、今月14日(日曜日)15時00分~ 音楽コンサートも予定されています。
 また一度足を運んで、文化芸術の秋を楽しんでみてください。

(中村りか)

みちしるべの画像7みちしるべの画像8みちしるべの画像9
 歴史文化資料館館長よりメッセージ

 現在、資料館では、企画展として「みちしるべ 石に刻まれた歴史 2」展を開催しています。「みちしるべ」とは、街道の辻や分岐点に建てられた標識のことで、現在残っているものの中には、江戸時代に設置されたものも見ることができます。
 「みちしるべ」など道端に建てられた石造物は長い年月風雨にさらされ、刻まれた文字が読めなくなっていくため、記録保存のために拓本を取って残しています。今回の展示では最多となる26本を紹介しており、「みちしるべ」が示す歴史に触れることができます。
 資料館職員が拓本をもとに、立体的に「みちしるべ」の形状を復元した実物さながらの「みちしるべ」をご覧ください。当時の旅人の気持ちになって「みちしるべ」巡りをされてみてはいかがでしょう。

(歴史文化資料館長 頼田 和典)

          
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