本文
前回ブログ(第三小学校訪問)の続きです。
2年生がミニトマトの観察をしていました。よく見ると、小さな小さな緑の実がついています。
「トマトも葉っぱも赤ちゃんみたい。」 その子は最近親戚に赤ちゃんが生まれて、小さく愛らしいものは何でも赤ちゃんに見えるそう。
「緑の鈴みたいや!リンリン音が聞こえてきそう。」と耳を傾ける子も。子どもたちの「〇〇みたい」という表現を聞いて、以前参観した2年生の授業風景を思い出しました。
絵本作家レオ・レオニさんの絵本はストーリーもさることながら、その滲みや質感をいかした味わい深い絵も魅力です。2年生の国語科物語教材に「スイミー」が掲載されています。教室では「たとえを表すことばを使って文をつくろう」というめあてで比喩について学んでいました。この作品には比喩表現が多く使われています。例えば……
くらげ⇒「にじ色のゼリーのような」 いせえび⇒「水中ブルドーザーみたいな」
岩⇒「ドロップみたいな」 いそぎんちゃく⇒「もも色のやしの木みたいな」
先生はイメージが膨らむように、それらの写真も掲示していました。
「スイミー」(作・絵 レオ・レオニ 訳 谷川俊太郎 好学社)
時間の後半は「たとえを表すことば」を用いて「スイミーになって海の中のものを表現しよう!」
小さな詩人たちから生まれた作品を紹介します。
「水色のドレスみたいな海」 「赤いはさみみたいなカニ」
「夜の星みたいなクラゲ」 「しんかんせんのようなうなぎ」etc.
子どもたちの発想の面白さや新鮮さに、ホゥっという感嘆のため息や笑いが教室に広がっていました。比喩表現……国語科で学んだことを他教科や生活の場でもいかせるといいですね。
そういえば……、保育所の4歳児さんたちも「〇〇みたい」という表現を使っていました。
色水遊びで色を混ぜていくうち、きれいな緑が濁ったのを見て「キウイみたい!」
エンドウ豆の花を見て「チョウチョが飛んでるみたい!」
比喩表現って何歳くらいから使われ始めるんだろう?
また保育士さんたちに尋ねてみましょう。
(中村りか)