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町立保育所では、5月のおやつが「豆おにぎり」の日があります。「豆おにぎり」がおやつとして出されるのは初めてだそう。以下は保育士の思いです。
「初めての豆おにぎり、子どもたち、どんな反応をするだろう。」
「豆に興味を持ってもらいたい。」
「コロナ禍の現状況では口に入れるのは難しい。できるなら自分たちで育てた豆を味わって欲しいけれど……。」
そこでお散歩でマメ科の植物に触れたり、豆の登場する絵本を読んだりしながら、自然に豆に興味・関心が持てるような保育活動を行います。
今後、教育委員会の管理栄養士も各保育所に赴き、以下のような活動を予定。
第二保育所・・・5月12日(水曜日)実施予定
第四保育所・・・5月26日(水曜日)実施予定
*いろんな種類の豆の説明(お話)をし、子どもたちに触ってもらう。そらまめ・えだまめ・えんどう・スナップエンドウを予定。(ピーナッツも絵本に登場しますが、食アレルギーの観点から扱いません)
*それまでの活動で子どもたちが豆に抱いた感想・疑問にコメントを返す。
↑ 活動に使用予定の絵本
「そらまめくんのベッド」(なかや みわ作 福音館書店)
「まめ」(平山 和子 作 福音館書店)
「ひとつぶのえんどうまめ」(こうみょう なおみ 作 BL出版)
この活動を通して、子どもたちから「そらまめくんのベッドを作りたい!」「劇にしたい!」etc.の声があがり、発展的な活動が生まれることも保育士は楽しみにしています。子ども発信のどんなアイデアが飛び出すのでしょう!!
「豆」というワードから、栽培、おはなし、食育、劇遊びへと広がっていく様が目に浮かびます。
保育、幼児教育は「遊び」を通した学び。それぞれの活動が結びつき、子どもたちは必然性や必要性を感じながら活動を行っているのでしょう。それが小学校に引き継がれることを願います。複数の視点や領域をクロスさせて一つのテーマに迫る……。小学校低学年の生活科、3年生以降の「総合的な学習」の原型を見るようでもあります。
コロナ禍で活動が制限される中、創意工夫をしながらできることを模索しています。感染症対策については、各学校においても状況を把握し、より一層の感染症対策を行うとともに緊急の事態にも対応できるように努めてまいります。
(中村 りか)