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新緑の鮮やかな季節になりました。街路を彩るハナミズキにも目を奪われます。ハナミズキは、桜を米国にプレゼントした返礼として日本にやってきたそうです。その可憐なたたずまいに桜が散った後の寂しさが慰められます。
近くの畑で遊んでいた第二保育所の園児がハナミズキを指さし、「あの白くて、ひらひら飛んでいる花はなあに?」と。園児たちはタンポポを摘んだり、カラスノエンドウのさやを剥いて小さな実を取り出したり、土を掘り返して幼虫を発見したり……。うららかな陽ざしのもと、思い思いに春を楽しんでいました。
今、園児たちのマイブームは「豆」。だから、小さな小さな実が出てくるカラスノエンドウには思い入れがあります。
保育所では(第四保育所でも)、「食育」の視点も入れて「豆」をテーマにした取組を考案中。教育委員会の管理栄養士とも連携して楽しい企画をたてているのですが、具体についてはまた後日紹介します。
第二保育所では異年齢保育を行っており、午前中は3~5歳児が共に過ごします。
協働して作品づくりも。
絵具を使う作業は5歳児が、クレパスで模様を描く作業は3,4歳児が担当しました。異年齢集団の場では、年上の園児が年下の面倒をみたり教えたりする姿が日常的に見られます。泥遊びや色水遊びも異年齢で楽しんでいました。
この日は絵の具で色をつくりましたが、そのうち身の回りの植物で色をつくることを楽しむようになるそうです。そのために、今から朝顔、オシロイバナを育てています。また、色の変化を楽しんでは「オレンジみたい」「腐ったバナナみたい」「キウイみたい」と比喩表現も飛び交います。
日常の保育でとても大切にされていることは、「五感を働かせる」こと。身近な自然やものと出会い、「おもしろい!」「不思議だなあ!」と好奇心を働かせながら見たり、触れたり、感じたり、考えたり……。このような経験の積み重ねは、学校教育の場でも学びの芽となり基盤になると思います。