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野菜の花に目を奪われることがあります。
4月中旬、島本駅から役場までの通勤途中のこと。たびたび畑のエンドウの花を立ち止まって見入ってしまうことがありました。その白く羽を広げたような形に蝶を連想します。風が吹けば飛んで行ってしまいそうな。
お散歩途中の保育所の子どもたちも、エンドウの花を指さし、「あっ!チョウチョウみたいや!」
5月に入って、さやに包まれた豆に変身しています。これから旬を迎えるエンドウ。身体に良い栄養素も多く含まれ、近年健康食品としても注目されているようです。
保育士さんたちは、子どもたちに豆に興味を持ってほしいと様々な種類の絵を描きました。だいず、エンドウまめ、スナップエンドウ、えだまめ、きぬさや……。
豆が登場する絵本に次のような一文があります。
「まめは みのると さやから はなれます。まめのへそは さやに つながっていたあとです。」
↓ 絵本の読み聞かせ後、5歳児さんと保育士さんとのやりとりです。
5歳児 「(じぶんのおへそを指さして)このへそは、お母さんにつながっててんで。」
保育士 「お母さんのおなかにいた時のこと覚えてるの?」
5歳児 「うん、覚えてる!」
絵本を介して、5歳児と保育士、子どもと大人の間でもステキな対話が生まれます。
コロナ禍発生以来、例年にも増して園芸用具や苗等が売れているそう。土に向かいたい気持ちもわかるような気がします。
陽射しを求めて茎や葉を伸ばす植物のたくましさ。まだまだ先が見通せない日々ではあるけれど、植物が夏には、そして秋にはどうなるか思い描くことはできます。そこには、地に足ついた確実な未来を見ることができるような気がして。
(中村 りか)