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5月12日(水曜日)、公立保育所で初めて「豆おにぎり」がおやつに出ました。第二保育所では、おやつの前に「豆を触る」体験を。(第四保育所はこの日遠足だったので、「豆触り体験」は5月26日に実施予定)
この日、教育委員会の管理栄養士もゲストティーチャーとして保育所に出向き、3~5歳児さんに豆に関わるお話をしました。
アルミホイルが巻かれた瓶を子どもたちに見せながら
「この中に大豆が入っています。暗い暗いお部屋に入っているとどうなるでしょう?」
子どもたちは興味津々。想像したことを口々に言葉にしていました。
「みんなが食べる野菜に変身するんだよ。大きくなったら、モヤシになります。それから枝豆って大豆の子どもなんだよ。モヤシも家族なんだよ。」
こんな風に保育士や保護者以外の様々な大人と接し、言葉をやりとりする機会って大切だと思うのです。理屈抜きに言葉や大人に対する信頼も培われると思うから。
子どもたちの体験用に用意したのは「そらまめ」「スナップえんどう」「えだまめ」「えんどうまめ」の4種類。
複数の種類を用意することで、自然に「比較する」目も育ちます。この「比較」という思考方法、小学校入学後の学校教育においても、全ての教科で必要とされる力です。
お話を聞いた後は、お待ちかねの豆と仲良くなる時間。触って豆を剥く作業にチャレンジ。でも、なかなかに、この剥くという作業が難しい。悪戦苦闘している子どもには、そこは異年齢クラスの良さで、年上の子どもたちが優しく剥き方のコツを教えてあげていました。
感触やにおいを確かめた後は、思い思いの遊びに発展していきます。子どもたちの発想や活動が、これまた楽しい! これについては、またの機会に紹介します。
コロナ禍の今、剥いた豆を口にすることはできません。でも、こんな状況だからこそ「触る」ことにたっぷり時間をかけることができ、それがその先の豊かな発想や活動につながったのかもしれません。
(中村 りか)