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ある日の幼稚園風景。
梅の実で、思い思いに遊ぶ子どもたちの姿がありました。
この日は、年少さん、年長さんが一緒に遊びを楽しむことに。
年少さんを真ん中にして、手をつないで子どもたちがやってきました。
年少さんに梅の実を渡してあげる等、随所に年下の子を思いやる姿が見られました。
先週も異年齢で「園庭めぐり」をしたそう。
きっと、年長さんは自分の「推しスポット」を案内してあげたことでしょう。
バスの運転手さん、園務員さんも遊びを見守り、時に一緒に遊んでくださっていました。
梅の実の匂いをかいだり、実を並べて数を数えたり、地面にこすりつけて様子を観察したり、、、。
実をこすっての「こすりかす」を「わさびみたい」と表現する子も。(○○みたい、という比喩表現があちこちで聞かれました)
これらの活動を眺めながら、就学後の国語科や算数科へのつながりを感じました。
幼児期の教育は遊びを中心とし、環境を通して行われます。
保育者は、幼児と環境との豊かな出会いを仕組み、一人ひとりの思いや行動に寄り添います。
幼児は、生活の中で見つけた面白いことや楽しいこと、発見や疑問から興味の向くことを選び、思う存分遊ぶことで様々なことを学ぶのでしょう。
後半はプラスチックカップに入れた水に梅の実の「こすりかす」を入れ、ドリンクづくりに興じる子どもたちも。
4月以降楽しんだ「色水あそび」の発展でもありますね。
この様子は、また後編に続きます。
(中村りか)