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水無瀬神宮で神職を司る水無瀬家は、藤原北家・藤原道隆(953-995)の流れを汲む家筋で、水無瀬親信(1137-1197)を家祖とし、3代・水無瀬信成(1197-1262)が後鳥羽上皇を祀る水無瀬殿の御影堂(水無瀬神宮の前身)に奉仕して以来、約800年間神職を務める家柄です。
水無瀬家が所蔵する資料ですが、一部調査が実施されています。過去には大阪府が主に中世文書を調査し、昭和15年(1940)に『大阪府史蹟名勝天然記念物調査報告書第11輯 水無瀬神宮文書』を発行したほか、島本町が昭和51年(1976)に発行した『島本町史』の編纂時にも調査が実施されています。
本事業では、これまで内容が明らかになっているに資料以外で、神庫に保管されている資料の悉皆調査を行い、調査成果をもとに広く資料の公開・活用を図ることを目的としています。
※本事業は、文化庁地域活性化のための特色ある文化財(美術工芸品)調査・活用事業国庫補助金の交付を受けて実施されています。