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「みづまろキッズプラン策定委員会」で行われた、「斜面転がし遊び」。(10月5日 第三小学校1,2年生で実施)のビデオカンファレンス(10月7日実施)について具体的に紹介します。
体育館では「ひとり学び」の時間を確保するため、図工室の椅子に板を固定した場の設定がなされていました。(児童の人数分用意)
また遊びに使う材料として、ボール、トイレットペーパーの芯、スポンジ、消しゴム等も一人1セット用意されていました。
1,2年生が体験した「斜面転がし遊び」ですが、1年生を中心に紹介します。
子どもたちは材料一つひとつを斜面で転がし、その様子を確認。
その後、次のような活動が見られました。
*何個か並べて転がす
*材料を組み合わせて転がす
*斜面の角度を変えて転がす
ものの形によって転がるか転がらないかが分かれます。
ものの形の学習(算数)にも繋がっていくことも、指導者側は意識しておきたいですね。
活動の中で、子どもたちは様々なもの、事象を「比べて」転がる速さや様子を観察。
*同じ球体(ボール)で大きさによって転がる速さを比較
*トイレットペーパーの芯だけと芯の中に何かを入れたものとの比較
*斜面の角度を変えての比較
「比較」するということは様々な教科で、そして生活の中で思考時において、とても有効なスキルです。
「くらべる(比較)」という言葉を折に触れて使って、意識づけしてもいいですね。
様々な材料で遊んだ後、気づいたことを交流します。
友だちの発見、遊びの工夫に歓声があがったり、笑いが起こったり……。
後半、転がす材料として先生が取り出したものは……。「人参」「ジャガイモ」
人工物⇒自然物(野菜)にすることで、子どもたちは次はどうなるか予想します。
材料を提示する順番も大切ですね。
また一人で課題を追究し、それを友だちと共有し、さらに発展させるには、やはり45分という時間枠では足りません。
複数の教科・領域をクロスさせられる内容なので、2時間続きの枠に設定する等、柔軟な授業体制の構成も検討していきます。
時間的なことをはじめ課題はあるものの、正解がない、失敗もない環境設定の中で、伸び伸び自分の課題に向き合って遊び、かつ学び浸っている子どもたちの姿が印象的でした。
幼稚園教育要領・保育所保育指針・幼保連携型認定子ども園教育保育要領及び小学校指導要領の双方に、乳幼児期における「遊び」と低学年教科、特に生活科を中心とした教科教育とを接続することが記されています。
乳幼児期の遊びと小学校教育との連携は、子どもの確かな成長や効果的な学びに繋がる手立てとして意義があるとされているものの、まだまだその取り組みは全国的にも少ないというのが現状。
目の前の子どもたちに学びながら、また保・幼・小の職員が協働しながら、今後も保幼小連携の取組を進めて参ります。
(中村りか)