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第四保育所を訪問する機会があり、5歳児さんの活動を参観しました。
お部屋の入口の掲示……「ひっつき虫」を張り合わせてつくったそうです。
ハロウィンを意識してか、絵柄の中にはおばけカボチャも登場していますね。
またお迎えの保護者の方々に保育の様子を伝えるため、写真も常時掲示されています。
この日は「おやこであそぼう」(10月22日開催)の種目「ダンスタイム」に向けての準備。
「おやこであそぼう」は、日頃行っている運動遊びやゲームを取り入れ親子で体を動かすことを目的としたものです。
(当日は第一小学校の運動場を借りて実施)
子どもたちは、↓ のような様々な係に分かれて活動していました。
「まいくがかり」「おんがくをかけるかかり」「ひょうがかり」
「だんすをまえでおどるかかり」「よういがかり」
しばらくすると全員が集まり「サークルタイム」で互いの係の進捗状況を報告。
例えば見本で踊る子どもたちは、チェックし合ったポイントを報告。
ダンスを知らない保護者や参観者のために、動きを説明するための絵を友だちに披露する係も。
「まいくがかり」は司会進行ですが、話す言葉をメモにして読みあげている姿を見て驚きました。
文字をどうやって覚えたのか所長にうかがいました。
以前お店屋さんごっこをした時、子どもたちから「メニューも必要」という声があり、そこから文字の読み書きが始まったとか。
多くの人たちに「知ってほしい」「食べてほしい」という願いがあって、文字に親しむ必然性が生まれたんですね。
遊びのプロセスの中で、夢中になって文字を駆使している子どもたちの姿を目のあたりにすると、小学1年生の国語の学習のあり方についても考えさせられます。
「伝えたい」「書いてみたい」という思いを大切に、どうすれば子どもが文字を習得する必然性を感じつつ夢中になれるのか……。
そのような学習の場を設定したいものです。
最後に5歳児さんの「ソーラン節」を披露してくれました。
海に向かって網を引く姿を彷彿とさせる、勇ましく大胆な中にも愛らしさが感じられる漁師さんたちでした。
(中村 りか)