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第一小学校は、今年度「ジェンダー平等教育」「部落問題学習」を重点課題として人権学習に取り組んでいます。5年生は、身の回りのジェンダーギャップについて考えることから視野を広げ、課題解決のために何ができるかを考えています。
夏休み中も家庭で、学校で、そして島本町でのジェンダーギャップについて気づいたことを記録しておき、2学期に各自が発表。ある日の授業では、関西テレビのクルーも取材のために来校し、子どもたちの議論の様子が撮影されていました。
子どもたちの気づいたジェンダーギャップは「トイレの表示マークの色」「帽子の形」「仕事」「跡取り問題」をはじめ様々。気づきを出し合うだけではなく自分たちの考えや思い、課題解決のための方策も出し合っていました。
タブレットも活用され、言葉の意味を確認したりパワーポイントを使って発表資料を作成したり……。
世界経済フォーラムが発表した日本の「男女格差」は、156か国中120位。
授業過程では、他国のジェンダーギャップへの取組についても触れられます。今回の学習は、ジェンダーギャップに限らず、子どもたちが多様性を受け入れる意識を持ち、無意識の偏見に気づく場でもあります。
最終的には、島本町のジェンダーギャップについて学年・クラスで課題解決のためにできることを「提言書」としてまとめ、12月頃役場に提出する予定です。
自分たちで考え、自分たちの言葉で提案する。その必要性や必然性、そして言葉の力や大人への信頼も培われる取組であると思いました。
(中村りか)