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種々の花が咲きそろい、まさに春らんまんの季節を迎えました。が、ふと見上げると「竹」の葉は黄色。
反対に秋に木々が色づくころは青々として、竹は自分だけ春の装いといった感があります。
その様子は「竹の春」と呼ばれ、季語にもなっています。そして今は「竹の秋」。
葉が黄色くなるのは、勢いよく伸びるタケノコに養分を回しているからだそうです。
次の世代への思いやりのようにもみえますね。
人間界もニューフェースを迎え、次世代をどう育てるかが問われる季節でもあります。
さて、島本町は大阪府より「地域内すべての子どもたちの学力を向上させる」ことを目標とする「スクール・エンパワーメント推進事業」を受けています。
内容は大きく以下の2点です。
*事業実施校を旗艦校(SE校)として、町の課題に正対した取組を充実させ、成果を地域内に普及させる。
*言語能力、情報活用力、問題発見・解決能力等を向上させるために、教科横断的な学習を充実させるとともに、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて授業改善等に取り組む。
今年度の本町の課題及び取組としては大きく以下の2点であり、「みづまろキッズプラン」の理念とも重なります。
*単一の教科に偏ることなく、意図的に複数の教科で非連続型テキストや条件記述に取り組むことで「言語能力、情報活用力、問題発見・解決能力」等の伸長を図る。
*総合的な学習や特別活動等の時間を活用し、児童生徒が獲得した各教科の特質に応じた見方・考え方が発揮できるようなカリキュラムを作成、実施する。
(ちなみに「非連続型テキスト」とは、文章ではなく写真やグラフとその説明等からなるデータを視覚的に表現したもの}
SE校として昨年度は第三小学校、第二中学校に、今年度は第一小学校、第一中学校にSE担当が配置されます。
担当者は学校全体を見渡し、各学年と協働して授業づくり及び授業を行います。
昨年度まではコロナ禍により、なかなか他校に授業参観に行くことも難しかったのですが、今年度は授業及び協議会を広く公開し本事業の効果や成果を共有し、子どもたちの学びの力を培うことに繋げたいです。
(中村りか)