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第三小学校では、4月より新A棟4Fの新しい音楽室で授業が行われています。
先日第三小学校を訪れた時、音楽室から様々な種類の音が聞こえてきて何やら楽しそう。音楽室を覗いてみると……
ソーシャルディスタンスを保った席で、子どもたち一人ひとりが異なる打楽器を持って演奏を楽しんでいるところでした。タンバリン、鈴、ウッドストック、ギロ、拍子木、小太鼓、etc. 様々な音色が重なって、そのリズムに体が思わず動き出しそう。
今はリコーダー等、呼気を伴う楽器の演奏はできません。制約、制限のある現状ですが、その中でどうすれば豊かな学びにつなげられるのか、学校現場ではアイデアを出し合い様々な工夫がなされています。
同じく新A棟4Fにある図書室も開放的でステキな空間。オープンスペースで2つの部屋を行き来できます。リラックスして本に親しむことができる環境づくりをめざしているそうです。
マットが敷かれたスペースも。そこで読み聞かせをしたり、時には寝転んで読書を楽しんだりするのかな。読書ボランティアさんたちによる読み聞かせ等の活動も早く再開できますように。
「おはなしのろうそく」(東京子ども図書館編)という掌に乗るくらいの小さなお話集があります。そのシリーズに次のような前書きがあります。
「お話は、おとなが子どもにおくることのできる、いちばんいのちの長い贈りものだと思います」
物語の世界で心遊ばせている時に膨らんだ想像と語る人の「声とぬくもり」は、その子の中にずっと残るのではないでしょうか。そこから、言葉や人への信頼が生まれ、血の通った言葉の担い手となる礎も築かれると思うのです。
(中村りか)