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4月28日(金)、14時より第三小学校において「令和5年度 第1回みづまろキッズプラン策定委員会」が開催されました。(今年度も年間通して10回の開催予定)
「みづまろキッズプラン」は、保育所・幼稚園と小学校の学びをつなぎ、主体的に考える力、他者を尊重する力、多様な人と対話して合意形成を図る力等の「見えない学力」を育てることを目標としています。
今年度は1stステージの3か年計画3年目ということで、「かがく遊び」を中心としたスタートカリキュラムを小学校低学年で実施。
今年度も保幼小連携・接続について研究されている大阪大谷大学の小谷卓也教授をお招きし、指導・助言を仰ぎます。
ちなみに「かがく遊びのねらいと理論」は以下の通り。
*子どもは自ら環境と関わり、自分で主体的に学ぶ力を持っている。教えられなくても、子ども自身が知識を構成する。
*子どもは「理解」するよりも「感じとる」ことが先です。物や現象と関わる体験を通して、その性質や仕組みを感じとり、自分なりの思考力を培っていく。
*大人が遊びの主導権を握るのではなく、自分なりの考えを自分のスピードでつくっていく。
*「もの」とじっくり関わる、ここに価値を置く。じっくり見る→考える→伝えたくなる(コミュニケーション)。コミュニケーションの多様性を受け手である保育者、教師はしっかり捉えること。
*「知的な気づき」に自分で気づかせるために、全く性質の異なるものを準備する。比較、分類する中で思考が深まる。
研修後の感想を紹介します。(保育所・幼稚園・小学校職員)
*「もの」や「こと」にじっくり向き合うことがやはり重要。子ども一人ひとりがまず「もの」と向き合い、その後に交流があるべきと改めて感じた。
*「かがく遊び」では、子ども一人ひとりの「自分なりの理屈」をきちんと聴くことが重要だと感じた。
*「かがく遊び」は「探索」。
*保育者側の「察する力」が重要。子どもが思考する様子を見守りながら、さらに深まるように「付け足す、助ける」のが保育者の役割だと思う。
*この取組を通して子どもの能力、考える力の偉大さに気づいた。今の保育に求められている「子ども中心」に通じるものがある。
*子どもたちにとっては、日々の何もかもが「思考」につながっている。子どもは「興味のかたまり」と言える。
職種を越えて「つながり」を持つ場や時間が、連続性のある子どもの学びにつながっていくよう今年度も取組を進めてまいります。
(中村りか)