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教育長ブログ~豊かな言葉の担い手に(1)~

ページID:018797 更新日:2023年6月14日更新 印刷ページ表示

 先月の学校訪問での協議会の際、「チャットGPT」が話題にあがりました。
 今後、学校現場での利用に向けた対応について議論されることでしょう。

 下記は、国立情報研究所教授 新井紀子氏が「チャットGPT 子どもに使わせるべき?」というタイトルで新聞に寄せられた記事から抜粋したものです。
 「二次元の世界には、においも舌触りも手触りもありません。そもそも平面的なものを立体的にみようというのは、無理があります」(5月29日付 朝日新聞)

 新井氏はチャットGPTの効用にもふれつつ、読解力を「読んだときに、読んだことが意味として立ち上がる感じ」としてその育成の大切さを述べられています。

海 海の写真

 「言葉の意味」ということについて考えてみました。
 例えば「潮騒」という言葉。
 ネットで調べても言葉の意味はわかります。⇒「寄せ来る波が立てる音」

 でも、大海原を前にして磯の香、頬をなでる潮風、砂浜の砂の手触り、砕け散る波の音、大自然を前にしてゾクゾクするような体の奥から感じる体感……、それらを全部五感で感じながら「潮騒」という言葉の意味を捉えるのとでは、自ずから違ってくるのではないでしょうか。

カブトムシ 砂遊び

 就学以前は、五感を通して習得していたであろう「言葉」。
 小学校に入学すると、グンと抽象度が増します。
 入門期は、その点についての配慮も必要でしょう。

梅の実 梅の実

 「みづまろキッズプラン」は「かがく遊び」を基盤として進められていますが、「言葉の力」の育成にも目を向けていきたいと思います。生き生きとした息づかいが感じられる言葉を自らの内に持ち、表現できる力を。
 子どもたちが、将来「豊かな言葉の担い手」になるように。

 (中村りか)

          
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