本文
梅雨の季節。
先日の夜中の雨は激しく、たたきつけるような降水は「掠雨」「雨盆を傾く」との表現がピッタリ。
霧雨、長雨、村雨、小糠雨、……。
日本語には、雨を表現する呼び方が400種類以上あるそうです。
雨の多い、また漢字を持つ国ならではでしょうか。
日本語の豊かさを感じます。
前回、就学前の保育、幼児教育における言葉の習得について触れました。
子どもたちは文字を使う必然性を感じ、また他者のためにという思いから表現しようと文字に親しんでいます。
一例を挙げると、お店屋さんごっこで他者(お客さん)がわかりやすいようにとメニューをつくったり、看板をつくったり。
自分の書いたものが、役に立ったり喜んでもらったりした経験を積み重ねることにより、書くことに対する意欲も高まっていくのでしょう。
小学校以降も書くことの必然性が感じられることが大切。
そして書くことが必須になる中学校以降では、より的確な自己表現ができるように。
それとともに、他者に自分の考えを伝えたいという切実な思いが感じられる場を設定したいもの。
「みづまろキッズプラン」の「かがく遊び」は、それを具現化しようとしたものです。
子どもたちが自ら他者に関わるとともに、形ばかりのコミュニケーションや表現にならないような言語活動。
そのような活動が展開されるための環境や学びのデザイン。
その具体的な実践を、今後も紹介してまいります。
今日は暑中見舞いの日。
1950年の今日、初めての暑中見舞用葉書が発売され、それに因んでとか。
なかなか会えないあの人に、葉書をしたためてみましょうか。
(中村りか)