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6月21日(水)、15時より島本町人権文化センターにおいて、新転任者の研修を実施。
本研修会の内容は、部落問題について学ぶとともに、参加者が部落差別について意見や考えを交流するというもの。
町職員が講師をつとめ、島本町人権教育研究協議会にも協力いただきました。
ネット上ではデマや偏見にもとづく差別情報が拡散・蔓延し、内容がエスカレートしたものもあります。
歴史や現状を知ることが大切…今後、各校で差別を許さない、差別はなくなるという展望と差別をなくすための行動力を培う教育実践を積み重ねるためにも。
参加者の感想を一部抜粋して紹介します。
*「差別がなくなるまで我慢しないといけないのか?」 これからを生きていく子どもたちに、このような悲しい思いはさせたくないと感じています。様々な「差別」がある中で「差別はいけない」だけではなく、正しい知識を持って、一人ひとりが自分ごととして考えていけるようサポートしていかないといけないと感じています。
*教科を越えて「差別をしてはいけない」という考えを生徒たちに伝えていくこと。それを教員として全うしていかなければならないと改めて実感しました。無知であることは恐ろしいことであり、知らないうちに誰かを差別してしまっている可能性があるということを常に意識をする。そういったことを生徒たちにも伝えていきたい。
*「寝る子は起こすな」論は、やはり反対です。正しい知識を身につけておくことが、基本的人権感覚を養っていくために必要なことだと思っています。部落問題に限らず、子どもたちと一緒に人権感覚を育てていくことが、今後の社会につながっていくと思います。
真剣にグループディスカッションする先生たち。
校種や学校の垣根を越えて交流できる場にもなり、これからも横のつながりを広げていってほしいと思いました。
ちなみに6月は「就職差別撤廃月間」
(中村りか)
教育推進課 研修担当よりメッセージ
令和5年6月21日に、島本町内の学校に赴任された新転任者を対象に人権教育研修を実施しました。人権教育の目標は、児童生徒が自分の大切さとともに他の人の大切さも認めることができるようになり、それが様々な場面や状況下での具体的な態度や行動に現れるとともに、人権が尊重される社会づくりに向けた行動につながるようにすることです。
今回の研修では、部落問題について学びました。人権教育を推進していくには、まず、それを子どもたちに伝える教職員が人権の大切さやその歴史、現状を知ることが欠かせません。子どもたちが「島本町で育ってよかった」と思えるために、学校現場の中で何ができるのかを考え、人権教育の目標にあるように自分のことも他の人のことも大切に思える、そんな大人でいるために、これからも人権感覚を磨き続けなければと改めて感じる機会となりました。