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先週は、各地で梅雨の晴れ間が広がり真夏の暑さとなりましたが、週末は再び前線の活動が激しくなりました。
7月7日、金曜日の夜はぐずついた空模様。
空から降りてくる銀の粒を、恨めしく見上げた子どもたちもいたことでしょう。
さて、今回は「みづまろキッズプラン」に取り組んでの大人(保育者)の変容を紹介します。
以下は、第一幼稚園職員の方のコメントです。
「かがく遊び」という新しい取組について
「かがく遊び」と思考力というテーマを5歳児の担任として職員に提案し、教材研究の場を設けた。まずは「かがく遊び」について、小谷先生からいただいた資料を基に調べ考えることから始まった。これまでに自分に無かった視点を得て、新鮮な気持ちになる。
子どもたちに経験して欲しいことを考える。そして、子どもと遊ぶ前に大人同士で試したり、質問をしあったり、それに答えてみたりすることを始めた。この教材研究の場で様々な考えに触れ、気づくことができ、新しい考え方に触れる、そしてさらに新しいものを生み出す面白さを味わうことができた。
「みづまろキッズプラン」に取り組むことで、以前と変わってきたこと
全員で一つのことに取り組む時間(「かがく遊び」に取り組む時間)と好きな遊びの活動が繋がりだした。両方の経験が、相互作用して、いきている。また、大人も繋がりを意識して子どもたちを見るようになった。(保育の連続性)
経験や大人の働きかけから意識できたことが繋がっていく。それが遊びを活性化させることを感じる1年であった。
大人の役割ってなんだろう
大人の役割ってなんだろうと職員間でよく話すようになった(考えるようになった)。
子どもが自ら関心を持ち、行動したくなるような環境を整える。
子ども自身が試みることのできる時間を保証する。
子どもの心と自分の心が動いたり、響き合いを味わったりする。
安全に、そして安心して活動できる環境、それにふさわしい約束事・ルールをつくる。
(クラスの友だち関係の良さ、安定は活動や意見の活性化と繋がる)
子ども自身が考え、解決する場面の提供。
多面的な活動の提供。
以上、第一幼稚園の職員のコメントを主に紹介しました。
上記に挙げた「大人の役割」は就学後の教員の役割でもあると思います。
今回紹介したコメントは、何かの本からの引用でもなく、誰かから教えてもらったことでもなく、1年間誠実に、そして楽しみながら 「みづまろキッズプラン」に取り組んだ職員の方々の経験や思いから紡ぎ出された言葉です。
大人も子どもも、同じですね。自分で考え、自分の言葉で表現されていることが素晴らしいと思います。
次回も、「大人の変容」の具体を紹介します。
(中村りか)