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前回に引き続き、第一幼稚園職員のコメントを紹介します。
「みづまろキッズプラン」の「かがく遊び」は「浮くものと沈むもの」「転がるものと転がらないもの」「磁石につくものとつかないもの」というように「比較」できる材料をそろえます。
子どもたちは、遊びの中で自然に「比較する」という思考の方法を身につけます。
以下のコメントは、思考力について考察されたものです。
「思考力」について考える機会になった
「比較」の他に、思考力とはどんなものかと考える機会になった。
1. 違いを見つける
2. 同じを見つける
3. 予想する
4.順番に並べる
5. 分類する
6. カテゴリー化
7. 関連性を見出す
8. 違う事例へ応用する
幼稚園では「違う事例へ応用する」ということについても、「かがく遊び」を通しての広がりが見られた。
上に挙げられた1~8の思考の方法は、就学後も各教科、そして生活の中で必要な力です。
最後に園長先生のコメントを紹介します。
今回の取組が「同僚性」を培うことにも繋がっていることがうかがえます。
(中村りか)
「みづまろキッズプラン」に取り組んできて~職員の変容~
職員の変化を感じるようになった。令和4年度から幼稚園なりの「みづまろ」を進めていこうと職員で共通認識してきたので、普段子ども達が遊んでいる中で「かがく的」要素の遊びに注目するようになってきた。
多くの職員がデジカメを持って記録するようになり、保育終了後に子ども達の遊びの面白かったところを話すことが増えた。「どんなことに興味をもっているのか」「遊びが始まったきっかけは何か」「遊びが面白く発展するためにはどのような環境を整えていけばいいのか」など、職員みんなで考える時間(教材研究)が増えたことが大きい。
『先生も環境のひとつである』という言葉の意味を感じることができている。
日常の遊びと意図的な遊び(全員で同じもので遊ぶ・「かがく遊び」など)、この二つの遊びを昨年から注意深く見てきた。意図的な遊びは経験値として必要なものだと捉えている。好きな事ばかりでなく、興味のないこともみんなととりあえず「やってみる」「経験してみる」ことが、これからのどこかの場面で活かされるのではないかと思っている。