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7月26日(水)~9月10日(日)の期間、島本町立歴史文化資料館において「町内発掘調査成果展」を開催しています。
この企画展は、町内で実施した発掘調査の成果を知っていただき、遺跡を身近に感じていただくために、前年度の調査成果を紹介するものです。
企画展担当よりメッセージを紹介します。
~生涯学習課 企画展担当よりメッセージ~
島本町内でも、毎年、多くの遺跡の発掘調査が行われているのをご存知でしょうか。
『町内発掘調査成果展』では、毎年、前年度に実施した調査を紹介していますが、令和4年度も発掘調査2件、試掘調査(確認調査を含む)8件の計10件と多くの調査を実施しました。
特に近年は、新たな遺跡の発見が続いており、平成27年度以降、西浦門前遺跡、尾山遺跡、五反田遺跡などの遺跡が新たに登録されていますが、令和4年度に実施した青葉地区の試掘調査で遺物が見つかったことにより、新たな遺跡として青葉南遺跡が登録されることとなりました。
また、尾山遺跡の調査では、弥生時代~古墳時代の水田跡が見つかり、越谷遺跡の発掘調査では、鎌倉時代後半以降に谷を埋める大規模な造成工事が行われていることがわかりました。この2つの調査は桜井地区で行ったものですが、これらの調査成果により、桜井地区の低い場所は弥生時代から近年に至るまで水田が営まれ続け、高い場所は鎌倉時代後半以降に大きく開発されていくという、この地域の歴史の流れを知ることができました。
これらの発掘調査成果を、調査写真や出土遺物により紹介いたします。
今回の企画展により、遺跡や発掘調査は遠い存在ではなく、身近なものであると感じていただけると幸いです。