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第三小学校の授業を参観する機会がありました。
まず目を引いたのは、廊下の「ドリンク研究所」と題した掲示物。
子ども達が、赤・黄・青の3原色の色水を独自配合して開発したオリジナルドリンクの説明書でした。
説明書には、各色の分量が〇mlと記入されています。
算数で「かさの単位」を学習したんでしょう。
実際のmlを量りながら体感したんですね。
撮影された新商品の背景に、青空が広がっているのもステキ。
「ウキウキオレンジジュース」「エメラルドサイダー」等、ドリンクにあった商品名も添えられており、ネーミングを通して言語感覚も磨かれそう。
算数の学習として取り組まれたのでしょうけれど、この商品説明書作成には図工や国語の要素もありますね。
また、教室で九九の学習が展開されており、子どもたちは3の段に挑戦。
その際、教師がカスタネットをトントン叩き、子どもたちはそのリズムに合わせて九九を唱えていました。
その声がリズミカルで心地よく、何か楽しい。
上の掲示は、算数で「三角形」「四角形」を学習した後、それらの形を使ってつくった建物。
必要や状況に応じて遊びの中で数や形にこだわり、自然と数量や図形への関心や感覚を高めているのが就学前の保育、教育の特徴です。
就学後も、遊びや作製の過程に数量や図形を楽しみながら学べる工夫を盛り込みたいもの。
社会に出てからも、そして生涯に渡って大変有用な感覚や考え方の基礎を培うために。
五感や体感も総動員して。
(中村りか)