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日中は汗ばむほどの陽気で、11月とは思えないほど。
でも確実に季節は移ろい、日が落ちるのが随分早くなりました。
先日、夕刻に田舎道を車で走っていると薄墨色を背景にして葉を落とした木々に柿の実がともしびのように連なっており、「日本の秋」を感じました。
さて、先日、第一中学校で興味深い授業を拝見しました。
多目的室で行われていた理科の授業。
1~3年生合同で多目的室で行われていました。(各学年ともに一クラスずつ参加)
授業のめあては「発表を通して電気の活用について考えを深めることができる」
様々な発電方法やエネルギー変換効率について学習をした後、本やインターネットを利用して自分たちで調べ、その結果をパワーポイントを用いてまとめていくというものでした。
このような異学年の集団からなる学習を通して得るものは大きいと思います。
3年生は、横のつながりだけでなく縦のつながりの中でリーダーシップをとる経験ができるでしょうし、1,2年生は3年生の発表を聴くことで今後の学習の方向性を知り、系統的な学びの意味を理解することもできるでしょう。
また生徒たちはタブレットを携帯しており、発表に対しての評価をその場で行っていました。
第一中学校は「SDGs」と「探究学習」をキーワードに据え、自ら課題を設定し、解決に向けて情報を収集・整理・分析し、まわりと意見交換・協働しながら深い学びにつなげ、持続可能な生涯学習に向かう力をつけることに学校全体で取り組んでいます。
探究的な学びに向かう姿勢は幼少期のころから意識的に育て、島本町ならではの地域性もいかしながら、就学前~小学校~中学校へと系統的な学びの過程をつくりあげたいものです。
(中村りか)