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年明けから、能登半島地震の影響か第三小学校に勤務した時のことをよく思い出します。
当時、未耐震の棟があり、保護者や地域の方々も大変心配しておられました。
学校全体に防災(特に地震災害)についての意識が高まり、防災教育が学校運営の中心になっていくのは今思えば必然性があったのでしょう。
年間を通して日本赤十字社の方から指導を受け、防災教育についての研修を重ね、前例踏襲ではない避難訓練も行いました。(予告なしのぬきうち避難訓練等)
そして、子どもを中心とした保護者、地域、他機関と連携した防災訓練が構想されました。(写真 左)
「チーム学校」ということが言われますが、誰がチームの一員なんでしょう。
地域の中の学校です。
地域との連携・協働を通した教育活動を通して、保護者や地域の方々の思いを直接知ることができればとも思います。
当時は仮設校舎もあったので、そこに消防署に協力を仰いでスモークを焚いてもらい脱出訓練のようなことができないか。
日本赤十字社からスタッフを派遣してもらい、炊き出しもできるかもしれない。そこにはPTAも協力いただいて。
児童会が中心となった子ども主催のコーナーも設けられる等、様々なアイデアがありましたが結局この案はお蔵入りに……。
残念ながらコロナ禍のため、多人数の集まる防災訓練の開催は無理でした。
ちなみに写真右は、当時の5年生が実践した年間通してのカリキュラムマネジメント。(防災をテーマに各教科、特別活動がリンク)
このような単元を構想することにより、全体を俯瞰して見渡す力、一つの事象を多方面から多角的に見る力も培われ、学ぶ必然性も感じられると思います。
今後、総合的な学習の時間を軸にカリキュラムマネジメントの視点を含んだ学習活動が展開されることを期待します。
みづまろキッズプランの延長線上に。
(中村りか)