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伝染性紅斑が流行しています
大阪府では第23週(6月2日~8日)において、定点あたり患者報告数は2.14となり、警報基準の目安となる2を超え、現在の集計方法となった1999年以降、最高の値となっています。
伝染性紅斑とは
ヒトパルボウイルスB19による感染症で、小児を中心にみられる流行性の発疹性の病気です。赤いリンゴのような頬となるため「リンゴ病」とも呼ばれています。
夏に流行のピークをむかえます。7日前後の潜伏期間ののち、発熱、倦怠感、筋肉痛が出現し、その約7日後にしばしば痒みを伴う特徴的な発疹や関節痛が4日から5日出現し回復します。
妊娠中または妊娠の可能性がある方へ
成人では関節痛を伴う関節炎や頭痛などの症状が出ることもありますが、ほとんどは合併症を起こすことなく自然に回復します。
しかし、これまで伝染性紅斑に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。
妊娠中あるいは妊娠の可能性がある方は、発熱などの初期症状のある方との接触をできる限り避けるといった注意が必要です。
熱や倦怠感が出現した後に発疹が出るなど、伝染性紅斑を疑う症状がある場合は、医療機関に相談しましょう。また、周囲に伝染性紅斑の人がいる場合は、妊婦健診の際に、医師に伝えてください。