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知れば納得!!野菜の健康力(3)野菜はどのくらい食べればいいのでしょうか。
「健康日本21(第二次)」では、生活習慣病などを予防し、健康な生活を維持するための目標値の一つとして、「野菜は一日350グラム以上食べましょう」と掲げられています。
厚生労働省が実施している「国民健康栄養調査」によると、平成22年の調査では、生活習慣病の予防、改善の取組として「野菜をたくさん食べるようにしている」と回答した人(30歳以上)は、男性で約45パーセント、女性では約60パーセントもいました。
しかし、令和元年の同調査での野菜類平均摂取量を見ると、成人男性で約290グラム、女性で約270グラムとなっています。
特に男性で20歳代は約233グラム、30歳代は約259グラム、女性で20歳代は約212グラム、30歳代は223グラムと成人の平均よりかなり少ない量になっています。
これらのことから、「野菜は健康に良い」と理解していても、かなり意識しなければ十分な量を摂ることは難しいと考えられますね。
野菜は「緑黄色野菜」と「淡色野菜」に分けられ、それぞれに含まれる栄養成分にちがいがあります。
「緑黄色野菜」と「淡色野菜」を組み合わせて一日350グラム以上を目標に食べましょう。
緑黄色野菜は1日120グラム以上
ほうれん草、小松菜、にんじん、ピーマン、にら、かぼちゃ、トマトなど、野菜を切った断面が濃い色をしているものが緑黄色野菜です。
濃い色の正体は、「カロテノイド」と呼ばれる色素成分です。
「カロテノイド」には細胞の老化を防ぐ抗酸化作用があり、揚げる、炒めるなどして油と一緒にとると吸収率が高まります。
淡色野菜は1日230g以上
キャベツ、レタス、きゅうり、なす、ごぼう、玉ねぎ、セロリ、大根など、野菜を切った断面の色がうすいものが淡色野菜です。
生野菜サラダは手軽に食べられますが、「見た目の量」はたくさんでも「重量」は少ない傾向にあります。温野菜やお浸し、煮物などいろいろな調理方法も楽しみましょう。
一日350グラム以上の野菜は、どうすれば食べられるようになるのでしょうか。
次のページで見てみましょう。